2月14日

 あのこが わたしを悩ませる
 わたしが あのこを悩ませる
 みんなが みんなを悩ませる
 みんなが こころを痛めてる

 空は、
 こんなに青いのに
 風は、
 こんなに暖かいのに
 太陽は、
 とっても明るいのに

 どうして こんなに眠いの?


 キテレツのOP、「スイミン不足」は、普通に詩として成り立ってるよなー。お見事。

2月12日

ぼくが人生で一番チョコレートをもらったのは、
2004年から2007年。歌舞伎町のセクキャバの主任をしていた頃だ。
店の女の子全員、とは言わないまでも、8割。在籍が40人くらいだったので、30個くらいは貰ったような気がする。
もちろんその中の殆どがギリチョコなわけだけれど。
やがてあっというまに3月がきて、今度はお返しする番となる。
いちいち女の子によってモノを変えるのは面倒だし、余計な勘ぐりや諍いを招くことになるのが目に見えているので、一律同じものにした。
ミンティア、10個セット。
うちは普通のキャバクラと違い、お客さんと女の子がキスをする。だから、フリスクミンティアのような、ブレスケアタブレット系のお菓子は女の子にとって必需品なわけで、当然喜ばれる。

お店が終わって、清掃をはじめる。
ソファをひっくり返すと、誰かがこぼしたタブレットがたくさん転がっている。
絨毯にまぎれてなかなかそれはみつけづらいのだけれど、
そんな時は、ブラックライトをつけるといい。
薄暗い証明の中、タブレットがまるで星空のように浮かび上がるのだ。
ぼくは戦争のような営業時間のあと、この星空を見るのが、いつのまにか楽しみとなっていた。

ホワイトデー直後は、いつもよりも星の数が多かった。

煌く星を口にしのばせ、歌舞伎町の雑居ビルでキスをくりかえしていた彼女たちは、一体今、どこで何をしているのだろう。そしてぼくは、彼女たちに今、なんと言いたいのだろう。ありがとう。なのか。ごめんね。なのか。いや、今の気分は。
おれは元気にやってるよ。かもしれない。

1月23日

 『GOD SAVE THE MEN』 作詞:鈴木慶一


 きみに好きな人が 居たっていいんだ
 だって 
 優しくて骨のない 男だぜ

 ぼくは
 たまに電話したり
 きみの欲しいもの 手に入れたり
 夢の中に入って
 黙ってすわってるだけで いい

 きみに嫌われることなんて ないよね?
 だって
 優しくて骨のない 男だぜ

 渋谷で飲んで
 君が 暗いことで
 泣いて 
 そっと 
 グラス倒して
 帰ると言って 車ひろって
 あとで電話したら
 いなかったね
 

1月22日

 どんなに偉そうな人(もしくは、本当に偉い人)でも、
 どんなに強そうな人(もしくは、本当に強い人)でも、
 プライドを傷つけられるようなことがあったら、
 即、顔に唾はいてやる。
 そう決めてからは、のびのび生きております。

『No Kidding!』

 随分前に書いた歌詞。

 これ、No Kidding って、
 なんて訳せばいいのかね。
 ぼく、むかーし、
 「真面目に愛して」という歌詞を書いたことがあって、
 その時の英タイトルが確かこれだったんだよな。
 でも、この歌詞の中だと、
 「そんな!馬鹿げてる!」とか、そういう意味で使っております。
 そんな意味にはならないよ。とか言われても無理です。
 ちなみに、ハーシュ・ノイズとブラスト・ビートというのも実はよくわかってないです。でも、そんな海があったらかっちょいいよね。
 夜のクラブ(平坦な読みのクラブ)と未成年と蛍光塗料。この組み合わせは本当に我ながら素晴らしいと思います。ロマンチックな空気感をうまく表現できたと思います。

 『No Kidding!』

ハーシュ・ノイズとブラスト・ビートの海の中で
お酒を飲んでる 子供達 
わざとこぼした 蛍光塗料が
あの子に向けた 矢印を描いた
No Kidding!
ハーシュ・ノイズとブラスト・ビートの海の中で
シール剥がしてる 大人達
幽霊みたいな 眼をしていたら
本当に幽霊に なってしまったんだ
No Kidding!
ハーシュ・ノイズとブラスト・ビートの海の中で
お酒を飲んでる 子供達
わざとこぼした 蛍光塗料が
「次はあんたの番だぜ」と言ったんだ
No Kidding!
マジかよ じゃあ 歌わせてもらうぜ
だから ヘイ そこの彼女 
あんたの飲んでる その暖かい紅茶に おれのブランデー 
ひとしずくだけ
身体に火を入れて 耳をすませてくれないか